近年はコンピュータによる照度計算が発達?普及しています。しかし、およその照度の目安を、別途、計算で求めるに際し、光束法や逐点法のような方法があります。
1 光束法による照度計算
平均照度や必要台数を簡易的に求める場合に便利な計算方法です。レクリエーション施設や広場などで水平面照度を求める場合の照明計算にご使用ください。
E=FxNxUxM/A
E:設定の平均水平面照度(lx)
A:被照面の面積(m2)
F:光源の全光束(lm)
N:投光器台数
U:照明率
M:保守率
U:照明率は「照明器具ないしは光源から発せられる全光束の内、目的とする被照面内に到達する光束の割合」です。照明率が高いほど、被照面に直射される光束が高い状態となります。
M:保守率は「照明施設をある一定の期間使用した後の平均照度と、その施設の新設時に同じ条件で測定した平均照度に対する比」です。照明施設は、使用に伴い、個々の光源の減光、不点、照明器具の汚れなどにより、その性能が低下します。従って、実際の照明設計では、使用に伴う照明設備の性能低下を見込んでおく必要があります。このようなことから、保守率は、新設時に見込む照度(初期照度Ei)と、保守作業直前の照度(その設備で確保すべき照度Et)との比Et/Eiで定義し、通常Mで表します。
保守率に関しては通常、照明学会技術指針JIEG-001(2005)3)、および、そのLEDに関する増補版の照明学会技術指針 JIEG-001(2013)4)が参照されます。
2 逐点法による照度計算
目的とする点に、光源から与えられる照度を直接的に求める場合に便利な計算方法です。