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スポーツ照明についての技術

テニスコート

1-照度と均斉度

競技の性格上高速に行き交うボールをプレーするもので比較的高い照度が必要です。

また空間にあるボールを打ち返すために水平面照度で規定されていますが、地上高1.5m 以上の鉛直面照度も重要になります。

2-照明器具の配置と取付け高さ

一般的にはより眩しさの少ないサイド配置が主であるが、コートが並列に連なっている場合はコーナー配置が採用されます。

(1)投光照明方法の場合

テニスコートの照明器具の一般的な配置には、コートのサイドラインと平行な位置に配置するサイドライン配置と、バックライン後方のコーナーに配置するコーナー配置があります。

しかし、原則としては、サイドライン配置を採用しますが、多数のコートが連続してある場合には、ベースライン後方のコート間に配置するコーナー配置をしてもかまいません。                                                          (2) テニスコート専用器具の場合

レクリエーション施設や一般競技施設には、テニスコート専用器具が使用されることが多くあります。

3-照明器材の選定

(1)照明器具

投光器が一般的で特に近い位置に照明柱を設置できるので中角配光の物が使われます。また最近は特にレクリェーションレベルでコート以外に漏れる光が少ないテニスコート専用器具が使われる場合が多い。

(2)光源

ボール、衣装もカラフルであるためメタルハライドランプが使用されます。なお混光照明は空間の色むらが生じやすいため使用されません。                                                                       (3)照明柱

コンクリート柱が一般的ですが、コート面が多く密集している場合鉄塔も使われます。また専用器具を使う鋼管柱もあります。


スポーツ施設の照明の照度計算方法

近年はコンピュータによる照度計算が発達?普及しています。しかし、およその照度の目安を、別途、計算で求めるに際し、光束法や逐点法のような方法があります。

1 光束法による照度計算                                                                

平均照度や必要台数を簡易的に求める場合に便利な計算方法です。レクリエーション施設や広場などで水平面照度を求める場合の照明計算にご使用ください。                                                                                                      

E=FxNxUxM/A                                               

E:設定の平均水平面照度(lx)

A:被照面の面積(m2)

F:光源の全光束(lm)

N:投光器台数

U:照明率

M:保守率

U:照明率は「照明器具ないしは光源から発せられる全光束の内、目的とする被照面内に到達する光束の割合」です。照明率が高いほど、被照面に直射される光束が高い状態となります。

M:保守率は「照明施設をある一定の期間使用した後の平均照度と、その施設の新設時に同じ条件で測定した平均照度に対する比」です。照明施設は、使用に伴い、個々の光源の減光、不点、照明器具の汚れなどにより、その性能が低下します。従って、実際の照明設計では、使用に伴う照明設備の性能低下を見込んでおく必要があります。このようなことから、保守率は、新設時に見込む照度(初期照度Ei)と、保守作業直前の照度(その設備で確保すべき照度Et)との比Et/Eiで定義し、通常Mで表します。

保守率に関しては通常、照明学会技術指針JIEG-001(2005)3)、および、そのLEDに関する増補版の照明学会技術指針 JIEG-001(2013)4)が参照されます。                                                                                                 

2 逐点法による照度計算                                                                    

目的とする点に、光源から与えられる照度を直接的に求める場合に便利な計算方法です。                                                                                                                              


スポーツ施設の照明環境

スポーツ競技場は、スポーツ競技者、審判員などの競技関係者、観客、テレビジョン放送関係者などが、安全、円滑、かつ、快適に競技を行ったり、観戦したり、又は撮影したりするために、スポーツ競技が明瞭に見えるように照明しなければなりません。このため、競技場内には適切な明るさと色の対比があり、すべての場所に十分な光が適切に配分され、グレアが適切に制限されていることが重要です。

1 スポーツの区分スポーツを行う際に要求される照明環境は、スポーツの水準や種類により異なります。JISZ9127スポーツ照明基準(2011)1)では、水準により表1のように区分し、特定のスポーツ競技(球技、運動競技、陸上競技、水泳、ウインタースポーツ、格闘技など)毎に照明要件を定めています。

2 光色対象物を明瞭に見せることも必要ですが、レクリエーションなどでも長時間にわたって行うスポーツ施設では、照明による雰囲気作りも必要です。

光色が快適であると感じる印象は照度レベルの影響で変化する場合がありますが、光色から受ける印象は一般的に表2のようなものであるとされています。

純粋な競技目的専用ではなくレクリエーションが主目的のスポーツの場(例えば、高齢者が軽い運動を行うこともあるような多目的共用ホールなど)では、照明による雰囲気作りのため、暖かい感じの色が好ましい場合もあります。しかし、特別な理由のない場合には、テレビジョン撮影及び写真撮影にも影響を及ぼすので、自然昼光及び人工光を併用する場合を考慮して、自然昼光と調和しやすい約4000K~6500K程度の光色が多く用いられます。

3 演色性色の見え方はほとんどのスポーツにおいて重要です。演色性の悪い光源を使用し、顕著な色ずれが生じると、競技者の肌の色の見えや、ユニフォームの色の見えなどに違和感が生じます。JISZ9127スポーツ照明基準(2011)1)では、光源の平均演色評価数Raを60以上としています。ただしテレビジョン撮影の場合は、Ra80以上としています。

また、テレビジョン放送の超高精細度化の流れとともに、オリンピックなどの国際的に注目されるレベルの競技ではRa90以上の高い演色性を有する光源が選定されるケースが増加しています。

4 明るさ(照度)一般に人工照明で得られる照度は、自然昼光に比べると非常に低い値です。しかし、競技の見え方は目の順応レベル、光の方向性、照度などによって決まるため、適切に設計された照明設備が設置されれば、人工照明によっても、非常に良好な見え方を得ることができます。

必要な照度の要件は競技によって異なるため、JISZ9127スポーツ照明基準(2011)1)を参照してください。その他に、各スポーツの連盟や協会で独自に照明要件を設定されている場合もあり、特定の競技に供すことを主目的とするスポーツ施設ではこの点にも配慮が必要です。

また、競技がテレビ中継される場合は、直接人間の目で見る場合だけに必要な照度より高い照度が要求されます。

人やボールなどの立体的な視対象の見え方は、競技グランドなどの基準面の水平面照度だけでなく、それら視対象が動く空間の照度にも関係します。

例えば、基準面上の対応する点における空間照度Espは、その点の水平面照度Ehに対して、次の式(1)の範囲とします。

注記 空間照度は、水平面照度に直交する水平方向成分として、平均円筒面照度、半円筒面照度、互いに直交する鉛直面照度の4方向の平均値などを用います。

5 グレア光源からのグレア(まぶしさ)は完全に避けることができないため、ある程度の不快感を競技者あるいは観客に与えることになります。しかし、グレアは競技中に視覚が過度に阻害されない程度に制限?抑制すべきです。グレア制限は種々の方法で実施することができます。

例えば、光源をルーバ又は深い反射鏡で覆うことによって行うこともできますし、照明器具を通常の競技中の主たる視線方向から離して設置することによって行うこともできます。

ただし、グレア制限のための手法は、他の照明所要条件を満足させる手法と時として相反します。

例えば、競技コートで互いに向い合い、ボールやシャトル(羽根)などを打ち合うバレーボールやバドミントンなどの競技で極端な状況を仮定します。この場合、競技者や観客から見て真正面に近い角度で入射する光はグレアを高めます。反面、競技者や観客から見て真後ろに近い角度で入射する光は空中を飛ぶボールやシャトルを明瞭に見せる空間照度を高めます。このメリットとデメリツトの関係は相対するコートの逆側に居る競技者や観客には反転して生じます。

このようなことから、グレア制限と他の照明所要条件を満足させるためには、すくなからず妥協が必要となります。しかし、一般的には見え方が少し低下するという犠牲を払っても、グレアを効果的に制限することの方が望ましいことです。

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売り場ごとに最大4つのゾーンに分けてコントロールし、最適な明るさ調整と省エネが図れます。

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各ゾーン毎の明るさを設定し、シーンとして登録。シーンは最大8つ(8シーン)まで設定でき、タイムスケジュール制御できます。

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昼光が十分に入っているときは明るさを抑える制御ができ、照明の無駄な使い方を省いて省エネを図れます。

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屋内の照明だけでなく看板灯などの屋外照明にも対応、幅広い利用が可能です。



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